このサイトについて
このサイトは「設楽ダムの建設中止を求める会」の取り組みの紹介と、今までの活動記録、豊川、設楽ダムに関する資料。さらに「設楽ダム建設中止訴訟」の記録資料を公開21世紀の大型公共事業、この実態をみなさまにご検討して頂く資料としています。 山から海へと短い距離で繋がる日本列島。本来、私たちはこの急峻な地形と川の恩恵を得ながら、うまく付き合ってきました。しかし、いつからか、川の流れを利用し始め、その勢いは文明の発展と称し、突き進んで来ました。その結果、失ったもの、さらに甘い見込みや、その影響から起きる人災とも言える災害。そして、失ってしまった水系に依存する生態系。
今後、日本は人口減少は免れず、利用もおのずと減少していきます。この時代に果たして、私たちは何を選択しようとしているのか。これは、私たちだけで無く、次世代にも、重くのし掛かる負の遺産となることは、今の状況を考えると明らかです。是非とも、みなさまにも、今までの資料をご覧頂き、ご参考にして頂ければと思います。そして、一つの時代の記録としてここに公開致します。
初めてのかたは、こちらの「設楽ダム計画をご存じですか?」パンフレットを、一読してみてください!!
設楽ダム計画をご存じですか?
設楽ダム NEWSコラム!
洪水対策として意味がないダム計画
洪水調節容量1900万m3についてみれば、最上流部の限られた流域(豊川流域面積の9%)をカバーする設楽ダムによって豊川下流の洪水を抑制するのは困難であることは誰にもわかる。豊川下流域には、中世以来の不連続堤・遊水地が現存し、大きな洪水の際には遊水機能を発揮している。上流域森林の適切な保全管理、水田の洪水調節機能の活用、堤防の強化などに加えて低地の開発を規制するなど、流域全体で総合的に水害の抑制を図ることが本来の治水のあり方であり、ダムに頼ろうとするのはかえって危険であることを多くの例が示している。
すでに、河道改修、堤防の補強による洪水対策はかなりの進捗をしており、豊川下流部の水害対策としての設楽ダム建設の緊急性はない。地震によるダムがらみの複合災害も含めて、流域住民の安全を第一に考えれば、ダムという選択肢は採用しないのが正常な判断というものだろう。
会報54号を掲載しました。
会報54号2019年10月25日発行を掲載しました。 ・進行中の第二次訴訟関係(第5回、第6回口頭弁…
第2次住民訴訟第4回口頭弁論意見陳述
設楽ダム第2次住民訴訟第4口頭弁論(2019年5月22日)に行われた澤田恵子さんの 原告意見陳述です…
第二次住民訴訟 準備書面2要旨を掲載しました。
第5回口頭弁論(2019年9月4日)のために用意された準備書面の要旨です。 shitara_jumi…
会報53号が発行されました。
会報53号が2019年8月25日付で発行されました。 内容は、宇連ダムの貯水率が0%となったけれども…
会報51号、52号を掲載しました。
会報51号(2019年3月)、52号(2019年5月)を掲載しました。 no51_1903 no5…
第4回口頭弁論が5月22日11時名古屋地裁で
第二次設楽ダム住民訴訟の第4回口頭弁論が名古屋地裁で2019年5月22日11時開廷で行われます。 原…
市民による設楽ダム地質調査グループが事業者に意見書を提出
2019年度予算に設楽ダム本体工事が盛り込まれましたが、年度初めの4月を前にした3月6日、設楽ダム周…
会報50号を掲載
会報50号が発行されました。 2018年11月20日の設楽ダム第二次住民訴訟第一回口頭弁論での原告意…
会報49号を発行しました。
第二次訴訟第1回口頭弁論は11月20日(火)11時開廷 終了後報告会を行います。 報告会:愛知県弁護…
NO! 設楽ダム in 豊橋 8月26日13:30~16:30
大村秀章愛知県知事は、国土交通省中部地方整備局の設楽ダム本体着工に対して「異議唱えず」です。 目標年…
この素晴らしい清流を守らねば!!
設楽ダム計画の問題!
「流水の正常な機能維持」を主目的とするおかしなダム計画
総貯水容量約1億m3の設楽(したら)ダムは、愛知県東部の三河山地に発し渥美湾(三河湾東部)に注ぐ豊川(とよがわ)の最上流域に国土交通省が建設を計画している。現計画に直接つながるのは1973年に愛知県が地元に示した8千万m3規模の多目的ダム案であるが、2度変更された結果、総貯水容量9800万m3でその内訳は、治水容量1900万m3、不特定容量6000万m3、新規利水容量1300万m3、堆砂容量600万m3の計画となっている。この数値からみて、設楽ダムの主目的は、治水でも利水でもなく、不特定容量(流水の正常な機能維持容量)であることがわかる。この6000万m3をどのように使おうとしているのか、事業者は次のような説明をしている。「豊川水系宇連川の大野頭首工(豊川用水の取水堰)下流で川の水がなくなる断流が生じているので毎秒1.3 m3の維持流量を確保する、また豊川の中流部にある牟呂松原頭首工下流の河川流量が少なく、現状の毎秒2m3より5m3に維持流量を増やすことが必要である。主としてこの二か所について、流水の正常な流量を維持するために、ダムで水を貯める必要がある。」こうして、川に水を流すために巨大ダムを造って水を貯める(流水を溜まり水にする)というのである。堆砂容量を除いた有効貯水容量9200万m3の65%、さらに洪水調節容量を除いた利水容量7300万m3の実に85%に当たる6000万m3が、「流水の正常な機能維持」のための容量という前代未聞のダム計画である。