2007/11/12 月 | 六条潟ネットからのお知らせ
サイト移行いたします。
いつも六条潟ネットを閲覧頂きありがとうございます。
2007年度から「六条潟ネット」は移行いたします。
今後はこちら
「六条潟と三河湾を守る会」をご利用ください。
アドレス:http://www.rokujogata.net/contents/
いつも六条潟ネットを閲覧頂きありがとうございます。
2007年度から「六条潟ネット」は移行いたします。
今後はこちら
「六条潟と三河湾を守る会」をご利用ください。
アドレス:http://www.rokujogata.net/contents/
日本海洋学会の海洋環境問題委員会が三河湾の環境保全の視点から、設楽ダム建設事業の環境アセスメントは海への影響まで含めて実施するべきであること、豊川用水への取水が三河湾の汚濁に影響することから、取水しすぎないように河川管理を実施するべきであるとの提言を、9月21日、愛知県庁で、記者発表しました。
以下に、提言の全文を紹介します。
------------------------------------------------------------
愛知県豊川水系における設楽ダム建設と河川管理に関する提言
日本海洋学会海洋環境問題委員会
三河湾はわが国で最も化学的酸素要求量(COD:有機汚濁の簡易指標)の平均濃度が高く,環境基準の達成率が低い内湾である.三河湾の水域環境の現状をいかに改善するかは喫緊の課題であり,同時に今以上に悪化させないことが肝要である.近年,河川流域と沿岸の連続性が注目され,河川開発が沿岸環境に及ぼす影響評価の重要性が認識されてきている.三河湾の環境悪化の主因の一つとしても,海域内での埋め立て事業などと並んで、上流の豊川用水での取水による湾内への淡水流量の減少に伴い,エスチュアリー循環流(河口循環流)が弱まって湾内外の海水交流が滞ったことによる浄化機能の低下が挙げられる.さらに、豊川上流には新たに設楽ダムの建設事業が計画されており、河川開発に伴う三河湾の環境悪化はより一層深刻化する懸念が強い。日本海洋学会海洋環境問題委員会は,沿岸水域環境に及ぼす河川開発・管理の影響の重大性を認識し,下記に示すように、豊川水系の河川開発事業における十分且つ適切な環境影響評価の実施と,三河湾の再生に向けた河川管理の実施を提言する次第である.
(1)設楽ダム建設が三河湾に及ぼす影響を適正に評価できる環境影響評価の実施
ダムの建設は、1)取水によって内湾の環境形成に本質的なエスチュアリー循環の減少をもたらす点,2)停滞したダム湖の汚濁した底層水と底泥が洪水時に流出することで海に多大な負荷がかかる点,3)ダム湖の堆砂に伴って海岸侵食を加速し、干潟・浅瀬を消失させる点に関して,三河湾への影響が強く懸念される.したがって,ダム建設が海域環境に及ぼす影響を適正に評価する作業に出来る限り速やかに取り組むべきである.
(2)三河湾の再生にむけた河川管理の実施
湾内のエスチュアリー循環を駆動する河川流量を増やし,循環流量を増加させることが,三河湾の浄化機能の向上と水域環境の改善に不可欠である。2002年以降の豊川総合用水の計画取水量は需要に対して十分に余裕がある.したがって,取水が三河湾に与えている影響について評価を行い,その結果に基づいて、余剰の水を海域へ流出させるなど,三河湾の再生に寄与する河川管理を実施すべきである.
渥美半島の付け根部分に中部電力(株)が大規模風力発電計画を準備している。
以下、問題点などについて、環境アセスメント学会誌に投稿した技術レポートの内容を紹介する。
風力発電施設の立地と鳥の生息環境について
市野和夫*・大羽康利**
はじめに
近年、風力発電施設の設置が全国的に進んできている。2010年までに1990年の6%という二酸化炭素削減目標との関係で、政府の新エネルギー導入政策が待ったなしの状況に追い込まれている背景がある。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2005年にまとめた「風力発電ロードマップ」では、2020年1000万kW、2030年2000万kWという高い目標を掲げている。2006年3月末現在の日本の開発容量は、世界の約2%に当たる100万kW(2006年3月現在)に過ぎないから、これはとても高い目標値である。NEDOおよび新エネルギー産業会議は、「風力発電に対する規制緩和」と「洋上発電基地の開発」をその切り札として提起している(注1)。本格的な洋上発電への助走として、2010年までに陸上で300万kWと3倍化を目指している。
このように、政府が風力発電に力を入れる長期的な方針を出したことにより、風力関連ベンチャー企業、電力会社などの投資意欲が活性化され、全国的な「風力開発ブーム」が起きている。当面は、実証試験を待つ洋上発電基地ではなく、未開発の陸上適地の開発に力が入れられている。
風力発電施設による環境影響は、景観、騒音、低周波、気流の乱れ、野鳥への影響、航空機のための夜間照明による影響、管理用道路および基礎工事に絡む問題など多様であり、自然エネルギーだからこれらの環境影響に目をつぶるというわけにも行かない。とりわけ大規模風車が林立する大規模発電基地の場合には、慎重な環境影響評価が必要である。
鳥の渡りルート上の風力発電計画(中部電力)とその問題点
細長い日本列島において、渡り鳥類の移動は北東方向から南西方向へ、またその逆方向への季節的移動が顕著である。季節的移動の主要な通路はほぼ決まっており、日本列島中央部の海岸線沿いの隘路となっている渥美半島は、サシバやハチクマの渡りで、全国的・世界的にも有名な鳥の集中する場所である(注2)。渥美半島の先端、伊良湖岬における渡り鳥の調査結果はよく知られており、さすがに伊良湖岬に風力発電基地を造ろうとする計画は出ていないが、周辺には2006年末までに3地点、それぞれ1基、6基および4基合計11基の風力発電施設が建てられた。渥美半島のつけ根部分では、三河湾側の埋立地に1箇所11基が既に設置されている。
今回、愛知・静岡県境地域の遠州灘に面した海岸線に大規模な計画が公表された。この11月に発表された中部電力の計画は、日本列島のほぼ中央部、愛知県豊橋市の小島町から東細谷町、さらに静岡県境を越えた湖西市長谷地区にかけて、5km程の遠州灘の海岸線に沿って13機の発電風車がおよそ400mの間隔で並ぶものである(注3)。
風車の規模は、1機当たりの発電容量が2000kWと、最大級のものとされている。地上高が100〜120m、回転翼の半径40m、3枚羽根で毎秒1/3回転するものとして、翼端の回転速度はおよそ84m/秒で、回転面内を毎秒1回の頻度で羽根が通過する。高速で回転する羽根の先端部は、至近距離からは視認できない。
この計画の最大の問題点は立地の問題である。計画されている場所が鳥類の重要な移動経路に重なっているのである。伊良湖岬およびそのすぐ近傍以外の渡りの経路は、野鳥関係者の間でも、必ずしも詳しく認識されているわけではない。この計画があるらしいとの地元のうわさを耳に挟んだ筆者が、この秋に数回の目視調査をした結果、予定地は渥美半島の先端部に向かう秋の渡りの主要な経路の一つであると推定できた。例えば、10月10日午前6時50分から8時30分までの1時間40分の間に、細谷地区の上空を通過したのは、ヒヨドリ4460羽、カケス174羽、サシバ5羽、他に多数のツバメ、ハクセキレイ、メジロの移動が見られたほか、数は少ないが、アカゲラ、カワウなどの飛翔が見られた(注4)。
地形と気象条件によって変化する気流に反応しながら、視覚に頼って飛行する鳥類にとって、遠くからは視認できたとしても、渡りの移動経路上に林立する風車を避けて飛ぶことで消耗しないのか、接近してしまった場合の衝突の可能性はどうなのかなど、慎重に検討する必要がある。ヒヨドリなど小鳥の渡りは、数十羽、時には数百羽が一塊となって、ほぼ決まったルート上を移動して行く。その渡りの流れを追いかけ、待ち伏せして捕食する猛禽が出没するたびに、渡りの群れの動きは撹乱される。このような渡りの道筋に沿って巨大風車が立ち並んだ場合、その影響は、捕食する側・される側ともに衝突を含めて深刻なものがあると予想される。
夏鳥の秋の渡りは8月に始まり、冬鳥の渡来は12月まで続く。春の渡りは2月中下旬から5月いっぱいまで続く。渥美半島・遠州灘沿岸の温暖なこの地域は、冬鳥の越冬地としても重要である。冬季にはオオタカ、ハイタカ、ノスリ、チュウヒ、ハヤブサ、チョウゲンボウなどの猛禽類が、小鳥類や小動物などの餌を求めて飛翔する姿が頻繁に目撃されており、予定地及び近傍に長期間滞在する個体も稀ではない。少数ながらオジロワシ、オオワシなどの姿を見ることもある。また、遠州灘と三河湾の間を行き来するカモ類、カワウなどの水鳥やミサゴ(魚食性の大型の鷹)の移動が東西方向の渡りの経路を横断するように重なる。サギ類やカモ類、カモメ類、多くの小鳥類は夜間にも移動しており、その夜間行動の多くは未解明である。
渡りの時期には運転を止めるという選択肢もあるが、半年にもおよぶ渡り期間を通して止めることはできないであろう。
まとめ
風力発電の鳥類に対する影響の詳しい全体像は必ずしも明らかになってはいないようである(注5)。しかしながら、予防原則の立場にたてば、鳥類の移動の主要な回廊ならびに重要な生息地は風力発電計画からあらかじめ除外する必要性があると考えられる。国レベルでは、環境省が今年度「自然の回廊」の調査を始めて、2009年に全国地図を完成させるという目標を出したばかりであり、風力発電施設の計画段階に反映できるような準備はできていない。
一方、この数年間のうちに現在の10倍もの風力発電施設の増強が国策目標として掲げられているので、地方の現場では猶予なしの対応が迫られている。風力発電の計画にかかわる事業者と設置場所を管轄する地方自治体の行政当局は、可能な限り早い段階で計画を公開し、野生生物への影響など、自然環境保護団体や専門家、市民からの情報や意見が計画に反映されるような態勢を緊急につくる必要がある。計画を練る段階で十分な情報が自然保護関係者に公開され、意見が反映されることが必要である。場所の選定が決定的に重要であり、風力発電基地の設置場所は、鳥の重要な生息地や主要な渡りの回廊を避けて計画されることが肝要である。
注1:(財)新エネルギー財団・新エネルギー産業会議(2006年3月)「風力発電システムの導入促進に関する提言」
注2: http://www.gix.or.jp/~norik/hawknet/hawknet0.html、伊良湖のタカ渡りを記録する会(2000)「伊良湖のタカ渡り」
注3: http://www.chuden.co.jp/corpo/publicity/press2006/1113-1.html
注4:市野和夫(2006未発表):「表浜の渡り鳥目視調査記録」
注5:(財)日本野鳥の会(2006年11月4日)「風力発電施設が鳥類に与える影響に関する国際シンポジウム」
* 愛知大学(非常勤)
** 渥美自然の会
図1 中部電力が公表した遠州灘海岸線に沿った風力発電計画(注3) 略
豊川河口干潟で遊ぶ会2007
4月22日(日)
午前の部
受付 9:30〜
10:00〜12:00 シーパレス(豊橋市神野新田町)
1階 会議室(乙姫)
勉強会
@ 豊川河口・六条潟の紹介
A 六条潟の埋立て・保全をめぐる状況について
B 海の健康診断について
昼の部 12:15〜13:45 六条潟の砂浜に移動して昼食
豊川河口のシジミ・六条潟のアサリ・バカガイなど
地域の本物の良さを味わっいます。
(おにぎり・飲み物などは各自持ち寄り)
午後の部
14:00〜15:30
海の健康診断
・グループごとにリーダーとマニュアルにしたがって生き物調査を実施します。
正味時間は30分間
・その後は、各自で潮干狩りや、干潟や浅場の生き物観察をします。
15:30 海から上がる時間・・・厳守。
注意事項: 集合場所は、シーパレスの1階会議室(乙姫)
会場費・資料代として大人500円(中学生以下は無料)
昼の部・午後の部は、強風雨の場合中止します。
海の健康診断に参加の方は、傷害保険に加入していただきます(200円)
小学生以下のお子さんは、保護者同伴のこと。
駐車場は、総合運動公園の駐車スペース、シーパレスの駐車場が使えます。
豊橋駅前から、豊橋鉄道バス (市民病院線・スポーツ公園行で終点下車)
午前の部は、豊橋駅前発 9:33 のバスでおいでください。
次のバスは、11:03、13:03です。
主催: 豊川を守る住民連絡会議・六条潟と三河湾を守る会
(海の健康診断: 伊勢・三河湾流域ネットワークと共催)
問合せ先: Tel 0532-33-1755 または、090-3306-1286 (山本)
2005年度中を目標に検討がされてきた三河港港湾計画の改訂問題は、途中に愛知万博などの開催がらみで、検討会議が長期間招集されないなどから、遅れてきました。
2006年11月末に第4回の幹事会が開かれ、渥美湾奥に残る六条潟の浅場・干潟の埋立てを回避する代わりとして、豊橋港神野埠頭の西側沖に埋立て計画区域を設定する案を、本委員会に上げることが決まりました。
2007年3月27日に開かれた第2回三河港港湾計画検討委員会(本委員会)では、沖合い埋立ての環境影響が懸念されるので、アサリの浮遊幼生の移動を意識した潮流調査を行なったうえで、計画の確定を行なうという結論になりました。したがって、第六次三河港港湾計画の本決定は、未だしばらく時間がかかることになりました。
写真は愛知県が埋立て計画案を示した六条潟の南側部分の浅場で、検討委員会で、埋立て計画はこの部分ではなく、沖側に移す案がほぼ了承された。
浅海面にスズガモの群れが写っている(冬季)。
≪港湾計画の改訂案で埋立ての計画が問題となっている浅場の状況報告です。≫
9月8日六条潟二十間川河口より南側の浅場を、大潮干潮時に見て周りました。
8月23日の大潮ころから、アオサが一面に繁茂している状況は変わりがありませんでしたが、本日は、種アサリを採る船が1隻もでておらず、浅場の沖よりはもともと砂地ですが、20mm程度の稚貝が砂の上に出て、一面砂利の海底のようになっていました。8月23日の時点では、このような状況は見られませんでしたから、この間に発生した苦潮(青潮)による影響だと思われます。海底付近の貧酸素水塊が上昇して浅場を覆うと、酸欠で苦しいので稚貝がいっせいに砂中から跳びだすわけです。相当数の貝はそれでも死なずに生きていました。
(なお、コアマモの藻場は、4・5月は壊滅状態でしたが現在は大分回復してきています。)
以上のような状況から推定すると、現在の三河湾奥は、底層が貧酸素ないし無酸素水塊に覆われており、風況次第で、苦潮が発生する瀕死の状況にあると考えられます。
8月24日大潮の12時から13時まで干潮時に、六条潟南側の浅場をみてきました。
コアマモの繁茂状況の確認が目的でしたが、アナアオサの大発生で、詳しい調査はあきらめました。
波打ち際から沖に向かって歩いていける範囲は一面にアナアオサが茂っていました。陸に近い側には、糸状の緑藻(これは何という藻類でしょうか?どなたかわかりましたら教えてください。)もアナアオサに絡んで繁茂していました。その間にモズクが、点々と茂みをつくっている。こんな状態でした。3種の藻類は写真をご覧ください。
≪苦潮の被害≫
貝類では、マテガイが多量に死んでちょうど腐敗し始めた(細い男性器のような形の)内容物が海面を流れ、腐敗臭が漂っていました。大きなツメタガイの死んだもの(写真)も流れていました。浅場の砂上にオオノガイ(写真)が転がっていました。これは持ち帰ってみたところ、真水に反応して貝殻を硬く閉ざしたので、一応生きていました。そのほか、砂の上に転がって、肉が覗いているカガミガイ、シオフキ、バカガイなどの死骸も目に付きました。 16〜18日ころに台風10号の影響で東よりの強い風が吹きましたので、苦潮がでたものと思います。
≪アサリ稚貝の特別採捕≫
豊川河口に近い六条潟北側の浅場では、小船が多数出て腰マンガを使ってアサリ稚貝の採捕が行なわれていました。稚貝の成長に合わせて、採取し、棲息密度を減らしてやると、残った個体の成長が促進されるとともに、苦潮にも耐性が出てくるとのことです。アサリ稚貝が全滅しないで、秋まで採捕が続けられるとよいのですが。
7月13日11:30−13:00 六条潟の浅場の藻場調査をしました。GPSで株ごとに位置を記録してきました。時間と体力の関係で、全部は回ることはできませんでしたが、核心部はだいたいつかんできました。
六条潟の本日の状況:
この春大発生したバカガイが今回の大潮になる前に発生した苦潮で、ほとんど死滅しました。それが浅海水中の砂の上に累々と並んでいる状況で、もうピークは過ぎた状態ですが分解し溶け始めたアオヤギがあちこち浮いて流れている状態でした。
天気図を見直してみると、6日から8日にかけて、台風3号の影響で南東から東よりのかなり強い風が吹きました。この時期に苦潮が発生したものと思われます。
写真はだいたい1平方メートルの範囲に転がっていた生々しい貝殻(一部は肉がついてていました)を拾ってきて、写真を撮ったものです。バカガイが22.5個、カガミガイが2個、マテガイが4個ありました。なお、死んだバカガイの貝殻の中には、生きた1cm長程度のアサリの稚貝が多数おりました。埋立て計画は200ヘクタールです。この貝の200万倍が生き埋めになることを想像してみてください。(1ヘクタールは、1万平方メートルです。)
豊橋の海岸に近い地域の海好きの人々が、今日もアサリ取りに来ていましたが(違法を承知しているがやめられない人々です)、アサリは死んではいないといっていました。アサリは、ちょっとした苦潮には耐えられるわけです。親貝も稚貝もアサリは生きていました。
バカガイはとても弱い(敏感な)のですね。「馬鹿なんかではない!」とどなたか言っていましたね。
三河湾は、「シーブルー事業」と名うって、再生事業で回復したような宣伝がなされていますが、現在も瀕死の状況に変わりはありません。