- 2006年6月13日 11:37
- 六条潟と三河湾を守る取り組み
愛知県三河港のホームページに三河港港湾計画の改訂に向けた検討委員会幹事会の記録が載っています。主な発言の紹介が出ておりますが、これだけでは内容が十分に理解されない点もあるように思います。3月に開かれた第3回幹事会に向けて、1委員としてつくった、討議すべき論点整理のメモがありましたので、ご紹介します。ご理解の足しになれば幸いです。
港湾計画案の200ヘクタール埋立をめぐる第3回幹事会に向けての論点整理 (市野)
シー・ブルー事業によって環境は改善されたかどうか
・ 事務局の提案趣旨: 三河港管理者側からみて、800ヘクタールに上るシー・ブルー事業で、三河港域の環境は改善されたから、新たな200ヘクタール(現行の500ヘクタールから削減)の埋立は、実施したい。
・ 定量的な資料を見ると、シー・ブルー事業によって貧酸素の影響を受けにくい-2m以浅の面積が増えたのは、100ヘクタール余に過ぎない。後は、覆砂をしたに過ぎない。時間が経過すると覆砂の上にヘドロが堆積して、効果はなくなると考えられる。また、自然地形に手を加えて、砂を盛った場合、2・3度、海が荒れれば、砂は移動して元の地形に戻ってしまうことは普通に見られることであるので、覆砂の効果が長続きするのかどうかは、慎重に見極める必要がある。
干潟・浅場の面積の推移
・ 第一回幹事会の資料では、干潟の消失面積は176ヘクタール(三河湾内1978年以降,環境省)をあげて、シー・ブルー事業による干潟造成面積の方が大きいように表現していたが、-6m以浅の浅場を含めて、消失面積がどうなったか調べると、1964年以降、三河港域の埋立により2230ヘクタール、浚渫により1130ヘクタール、合計3360ヘクタールの浅場がなくなった。(第二回幹事会補足資料)
・ 干潟・浅場の減少がどれだけの環境負荷を与えたか、定量的に明らかにすることが必要である。
・ 六条潟南側の200ヘクタールの水質浄化作用、生物生産力、生物多様性保護機能などについてのデータを踏まえた上で議論する必要がある。(神野西地区Ⅳ埋立事業計画の環境影響評価準備書に調査データがある。このデータを使えば、近似できる。)
アサリ稚貝発生場所として、漁業資源上重要な六条潟(豊川河口干潟)
・ 日本一のアサリ稚貝の発生供給場所・・・①餌(植物プランクトン)の豊富なところ、②粗い砂干潟・浅場であること、③河川からの良好な淡水供給、④浮遊幼生の供給条件などを兼ね備えた場所。
・ 矢作川河口、木曽川河口など、ほかの供給可能な場所はどうなっているのか?
埋立の代替案
・ 神野新田地区の活用をしたらどうか。
・ 田原、御津、内陸の工業用地はどうか。ラグーナ蒲郡も未利用地があるのでは。
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≪参考≫
http://www.pkservice.co.jp/mikawakou/mikawakou.htm
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